数年前、ここの部屋へ越してからほどなくしたある日、あいつはやってきた。
忍び寄る魔の手
ぴんぽーん♪
「NHKです」
ああ、なんで私はインターフォンに出てしまったのだろう。
なんでもっと気をつけなかったんだろう。
後悔ばかりが頭をぐるぐる回る。
玄関口に立っているNHKからの委託してやって来た人が憎く見える。
その人は、最近引っ越してきた事、NHKの契約の手続きがまだな事、のやり取りの後
「ここのマンションは衛星放送が入る建物なので、通常の地上契約だけではなく、衛星放送契約ですねー」
と恐ろしい事を言ってくる。
確かにこのマンション、J:COM入ってるらしいけど私見てないけど・・・。
そんな事を言ってももちろんダメで、否応なく通常料金の倍近い2ヶ月で4000円ちょっとの衛星契約を契約させられる。
もうほんと押し売りだよね、国営放送め!
衛星放送はその一度も見ていませんが、ずっと衛星契約代を払ってきて早6年。
そろそろ衛星放送繋いでみるかと思ったら
それから数年経った2021年、オリンピックが終わった頃、ふとそんな事を思いました(オリンピックの前ではないのか)
どうせ高いお金払ってるんだしなぁと思って、配線に詳しい友人を呼んでケーブル買って繋げようとしてみると、
「え。これ繋いでも見れなくない?」
と衝撃の一言を放つ友人。
「いやー、NHKの人は見れるって言ってたよ。J:COM入ってるからって」
マンションの管理会社に確認したところ、ここのマンションはJ:COMが見れるようにはなっているものの、J:COMに契約をしてそれ用の箱を借りないと衛星放送を含めJ:COMのチャンネルは見れないとのこと。
「じゃぁ私見れないじゃん。見れるの地上波だけじゃん。」
さーNHKに電話してみよー。
NHK受信料窓口に電話
簡単な話、ネットで
「NHK 受信料 問い合わせ」
で検索して出てきたNHKふれあいセンター てところへ連絡。
電話口の女性は、思ったよりずっと丁寧な電話対応をしてくれました。
喧嘩する勢いだったんだけど拍子抜け笑
「受信料の契約をする方が訪問した時に、このマンションは衛星放送が見れる建物だから、と衛星放送契約させらてたんですけど(言い方)、調べたところJ:COMに契約していないと見れないらしいので、J:COMは契約していないので通常の契約へ切り替えたいのですが」
すると、思いがけない言葉が。
「承知いたしました。では契約内容を変更する書類をお送りいたします。
払い過ぎていた過去の分も返金を希望されますか?」
「え!されます!」
「本来過ぎた分は遡っては変更出来ないのですが、管理会社の書類などで、内容が確認できるものがあれば今回は・・・」
と言っていただいた!!
いつから受信料を払っていたのか忘れていたけど、1ヶ月役1000円の過払いだったとして
4年くらいは払っていたような気がするから・・・。
結構戻ってくるやん!
NHKってやさしい!
確認書類とは?
マンションの管理会社に「この建物は衛星放送入りませんよー」と一筆書いてもらっても良いらしいです。(様式はなんでもよし)
私の場合はマンション購入の契約時にもらった「重要事項説明書」に、衛星放送が入らない旨記載されていたので、そのコピーを提出しました。
NHKより届いた契約内容の変更届出書に同封して投函!
無事返金♡
次の月にはすぐに当月分のマイナス900円ちょっとが、引き落としの銀行口座に返金されていました!
ただ、数年分を遡っての分はなかなか入金されず。
そして提出して1ヶ月以上たってから、なんと6万円が返金されました!
わーい🙌
そんなに払い過ぎていたのか!
転職したばかりで初給料がまださきだったので、これはめちゃ貴重なお金でした。
これ、友達が衛星映らないこと気づいてくれなかったら、6万円どころかずーーっと倍の受信料払っていくところでした。
あああ、本当知らないって怖い。